新・高血圧ボーイ

30代独身サラリーマンの、心が楽になる生き方

止まった時間

先週の水曜日のことです。

この日は久々のメンバーとの飲み会でした。
入社当時、同じ寮にいた同期の2人と、もう一人・・・。

もう一人の男、年齢は今年でなんと80歳。
そんな、ちょっといつもと違う形での飲み会でした。

この人のことを、私を良く知る人、またはこのブログを昔から愛読している人は、ひょっとしたら気がつくかもしれません。


まあ、あれこれ説明するより、まずは2年前の以下の記事を参照してください。

「寮長との再会」


私が入社してから3年間入った鎌倉の寮。
2年のときを超えて、その寮長を囲んでの飲み会が開催されました。
あの時と全く同じメンバーで。

このころは、いよいよ愛媛への出向が近づきつつある、失意の時期。
あれから月日は流れました。
寮長は昨年末、いわゆる「寮長」職を引退しています。
私も2年の刑期を終え、藤沢に戻ってきました。

ただ、あれから全く変わっていないこともあります。


ここに集まった同期三人が、2年経過したにもかかわらず、独身のままでいたことです。


当然ながら、この飲み会の話題は、おのずと決まってしまいます。
・・・というか、そのことを寮長言いたくて、この飲み会が開催された、と言っても良いでしょう。


「君達はいったい、いつになったら諦めがつくのかね。」


そういえば、もはや私の周りでは、このような呼びかけなどほとんどなくなりつつあります。
もはや、周囲からも「諦められ」つつある状態。

その私に、寮長には「おススメの人」がいるようで、「どうかね?」ってな話もされました。


・・・諦めが悪いのは、あなたの方ですよ。


でもまあ、それが元気の源になるのであれば、それもいいのかもしれませんが。

なんといっても80歳。
昨年亡くなった、私の父よりも年上です。
思えば、この2年という時間も、我々の2年とは意味が違います。

寮長から放たれる相変わらずの「小言」は、もはや心地よくすらあります。
まあ、心地よがってる場合じゃないんでしょうか。


一時間ほどの小言を受けた後、話題はやはり「戦争の話」へ。
そのほとんどが「聞いたことのある」話でしたが、それほど嫌な気持ちはない。
何故か聞くたびに、新鮮さがあるのです。
寮長の武勇伝と絡めて話すせいか、話自体が非常におもしろい。
話し方が、上手いのでしょう。
80歳を控え、いやいや恐れ入ります。


その戦争中の話の中で、一つ今まで聞いた事のない話がありました。

寮長が若かりしころ、いよいよ戦地に向かう数日前のこと。
地元の岡山で白いワンピースを着た女性を見かけた。
その美しい女性の名前を、人づてに聞いて調べたそうです。
(当時、そういうきれいな格好をしている女性は、すぐ調べることは出来たようです。)

で、いよいよ戦地に向かうとき、彼が取った行動は・・・。

当時の兵士は、その帽子に、自らの命を捧ぐ相手の名前を書いていたそうです。
もっとも一般的なのは、やはり家族でしょうが、彼は家族の名前の横に、その女性の名前を書き記したそうです。

一度も口を聞いていない女性、しかも一度しか見ていない女性に、です。

寮長曰く
「そういう時代だった。」
とのこと・・・。


当時のことを実感として捕らえることはもちろん不可能ですが、「これから死にに行く」という時に、そんな気持ちになる感覚は、おぼろげながら理解できます。
またその思いが何らかの形で届くんじゃないか?と思いたくなる気持ちも、当時であればなんとなくですがわかるような気がします。


そんな時代は、繰り返すべきではないですが、そんな時代であればもっと熱い思いで恋愛に向き合ったのかもしれません。
今みたいな、やたら構えた、探りや計算ばかりが先行するような恋愛ではなく・・・。


まあ、時代のせいにしてはいけません。


数日後、この寮長から私宛に電話がかかってきました。

「あの時話した件、あれは冗談ではないんだが、どうかね?」

そういえば、2年前愛媛に行く前も、寮長はそんなこと言ってたな・・・。
2年のときを超えても、この件については、時間は止まったままだったようです。

愛媛にいれば言い訳も出来ましたが、ここ藤沢ではそうもいきません。
多少は、話にのらざるを得ないかもしれません。
その後の顛末は、書けそうだったら書きます。


***今日の血圧(mmHg)152-101***


ランキングです。どうかひとつ。


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ふとし

  • Author:ふとし
  • 30代独身サラリーマン。
    2008年4月より、愛媛から奇跡の復活。
    湘南ボーイと高血圧ボーイの両立を目指す。
    世間で言うこところの独身貴族。
    実際は裸族。

    鑑定

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